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🏠 老後・住まい  |  2026年6月8日  |  ⏱ 約11分

📅 最終更新:2026年6月8日
🏠 カテゴリ:家計・生活費 の記事一覧を見る →

老後の住まい選び完全ガイド【自宅リフォーム・サービス付き高齢者向け住宅・老人ホームの比較】

この記事のポイント:老後の住まいには「自宅継続」「自宅リフォーム」「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」の5つの選択肢があります。それぞれの費用・特徴・向いているケースを徹底比較し、住まいを決めるタイミングと家族での話し合い方も解説します。

📌 この記事でわかること

  • 老後の住まいの選択肢5種類(自宅・サ高住・有料老人ホーム等)の比較
  • バリアフリーリフォームの費用目安と使える補助金・減税制度
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居費用と選び方のポイント
  • 住み替えを検討すべきタイミングと家族で事前に決めておくべきこと
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📊 ケーススタディ:75歳の父親の住まいを家族で検討したBさんのケース

50代のBさんは、75歳の父親が転倒骨折をきっかけに要支援2の認定を受けたことで住まいの見直しを迫られました。父親は自宅継続を希望していたため、介護保険の住宅改修費20万円を活用してバリアフリーリフォームを実施。手すり設置・浴室改修・段差解消を行い、自己負担は約3万円(1割負担)で済みました。2年後に要介護2になったタイミングでサ高住への移住を検討しています。

老後の住まいの選択肢(5種類の比較)

老後の住まいには大きく5種類の選択肢があります。それぞれの特徴・費用・向いているケースを理解した上で、本人の希望・健康状態・家族の状況・資産に応じて選択することが重要です。

住まいの種類主な対象月額費用目安初期費用目安介護対応
自宅継続(現状維持)元気な高齢者住宅費のみ(ローン完済なら低い)なし在宅サービス利用
自宅バリアフリーリフォーム要支援〜要介護初期住宅費のみ50万〜200万円在宅サービス利用
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)自立〜要介護軽度10万〜25万円0〜数十万円(敷金等)外部サービス利用
有料老人ホーム(住宅型・介護付き)要介護軽度〜中度15万〜40万円以上0〜数百万円(入居金)施設内・外部サービス利用
特別養護老人ホーム(特養)要介護3以上5万〜15万円ほぼなし施設内24時間対応

厚生労働省の調査によると、65歳以上の約7割が「介護が必要になっても自宅で暮らしたい」と回答しています(2023年度高齢社会白書)。しかし実際には要介護3以上になると、自宅介護だけでは対応できないケースが増えます。希望と現実のギャップを事前に認識しておくことが大切です。

自宅リフォーム(バリアフリー化の費用・補助金)

老後も住み慣れた自宅で暮らし続けるために、バリアフリーリフォームは有効な選択肢です。転倒・骨折を防ぐ環境整備が、介護予防にもつながります。

バリアフリーリフォームの主な内容と費用目安

工事内容費用目安介護保険補助(最大20万円)
手すりの設置(廊下・階段・浴室・トイレ等)1〜10万円/箇所対象
段差の解消(敷居・玄関・浴室等)5〜30万円対象
滑り止め床材への変更(廊下・浴室等)5〜20万円対象
引き戸への扉変更(室内ドア等)5〜15万円/箇所対象
浴室改修(ユニットバス交換等)50〜150万円一部対象
トイレ改修(洋式化・拡張)10〜50万円一部対象
エレベーター・ホームリフト設置150〜300万円対象外

活用できる補助金制度

  1. 介護保険「住宅改修費」(最大20万円)
    要支援1以上・要介護1以上の認定を受けた方が対象です。対象工事の費用の7〜9割(1〜3割自己負担)を介護保険から支給。最大支給額は20万円で、自己負担は1割なら2万円、3割なら6万円です。住宅改修前にケアマネジャーまたは地域包括支援センターに相談が必要です。
  2. 国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
    省エネ・耐震・バリアフリーなど複数のリフォームを組み合わせた場合に工事費の1/3(最大250万円)の補助が受けられる制度です。インスペクション(住宅診断)が前提条件となります。
  3. 自治体独自の補助金
    多くの自治体で高齢者向けのバリアフリーリフォーム補助金を設けています。国の制度と重複して活用できるケースもあります。お住まいの自治体の介護保険担当窓口や福祉課にお問い合わせください。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の特徴と費用

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、2011年に「高齢者住まい法」改正により創設された、国土交通省と厚生労働省が共管する高齢者向け賃貸住宅です。

老後の住まい選択肢の費用比較
種類 入居費用 月額費用 対象者
自宅リフォーム(バリアフリー)100〜500万円現状維持(光熱費等)要支援・自立した高齢者
サービス付き高齢者住宅(サ高住)0〜100万円(敷金等)10〜25万円自立〜要介護3程度
介護付き有料老人ホーム100〜1,000万円以上15〜40万円要介護1〜5
特別養護老人ホーム(特養)ほぼ0円5〜15万円(低所得軽減あり)要介護3以上(優先)

サ高住の基本的な特徴

サ高住の費用目安(月額)

費用項目都市部の目安地方の目安備考
家賃(月額)6万〜15万円4万〜10万円立地・設備により大きく異なる
管理費・サービス費3万〜5万円2万〜4万円安否確認・生活相談含む
食費(3食)4万〜6万円3万〜5万円食事提供がある施設の場合
介護サービス費1〜5万円1〜5万円要介護度と利用サービスによる
合計目安14万〜30万円10万〜24万円

有料老人ホームの種類と費用の目安

有料老人ホームは厚生労働省が管轄する施設です。「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類があり、それぞれ対象者・費用・サービス内容が異なります。

有料老人ホーム3種類の比較

種類対象介護サービス月額費用(目安)入居金(目安)
介護付き有料老人ホーム要介護1〜5施設スタッフが24時間対応20万〜40万円以上0〜数千万円
住宅型有料老人ホーム自立〜要介護外部サービスを利用15万〜30万円0〜数百万円
健康型有料老人ホーム自立(60歳以上)原則なし(入院・要介護で退去)20万〜40万円以上数百万〜数千万円

公的施設との比較

施設名入居要件月額費用目安待機状況
特別養護老人ホーム(特養)要介護3以上5万〜15万円待機者多・1〜5年以上
介護老人保健施設(老健)要介護1以上8万〜15万円3〜6ヶ月の短期入所が主
グループホーム要支援2〜要介護5(認知症)10万〜20万円地域によっては待機あり

特別養護老人ホーム(特養)は費用が安く公的施設として安心感がありますが、全国的に待機者が多く、入居まで数年かかるケースが珍しくありません。要介護3以上になった時点で申し込みを始め、並行して有料老人ホームやサ高住への入居も検討するのが現実的です。

住まいを決めるタイミングと家族の話し合い

老後の住まいを「いつ決めるか」は、多くの家族にとって難しいテーマです。先延ばしにすることで選択肢が狭まるリスクがあります。

理想的な検討のタイミング

  1. 60代前半:住み続ける自宅の整備を検討
    定年前後のタイミングで、現在の自宅が老後も住みやすいかどうかを確認しましょう。段差・バリアフリー化・耐震補強など、元気なうちにリフォームしておくのが理想的です。また、この時期から老後資金の確認とシミュレーションを行うことで、施設入居が必要になった場合の費用の見通しを立てられます。
  2. 70代前半:施設の見学・情報収集を開始
    要介護状態になる前から、自宅近くのサ高住・有料老人ホーム・特養を見学しておきましょう。実際に入居してみないとわからないことも多く、事前見学で希望の施設リストを作っておくことが大切です。特養には早期に申し込みをしておくことも有効です。
  3. 要支援・要介護になったとき:住まいの変更を本格検討
    転倒骨折・認知症の診断・入退院などをきっかけに、住まいの移行を具体的に検討するタイミングです。地域包括支援センター・ケアマネジャーに相談しながら、本人・家族で方針を決めましょう。

家族での話し合いのポイント

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よくある質問

Q. 老後の住まいをいつ決めるべきですか?

A. まだ元気な70代前半に検討するのが理想的です。要介護状態になってから焦って決めると選択肢が限られます。60代に自宅のバリアフリーリフォームを済ませ、70代前半に施設入居の必要性を家族で話し合っておくのが一般的な流れです。

Q. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と有料老人ホームの違いは何ですか?

A. サ高住は賃貸住宅で「安否確認・生活相談」が必須サービスです。退去の自由度が高く、介護は外部サービスを利用します。有料老人ホームは施設で、介護付き・住宅型・健康型の3種類があります。要介護度が高い方には介護付き有料老人ホームや特養が適しています。

Q. 自宅のバリアフリーリフォームに使える補助金はありますか?

A. 要介護・要支援認定を受けている方は、介護保険の「住宅改修費」制度を利用できます。手すり設置・段差解消・滑り防止床材張替えなどに最大20万円(自己負担1〜3割)の補助があります。自治体独自の補助金も活用できる場合があります。

Q. 特別養護老人ホーム(特養)に入るにはどうすればよいですか?

A. 特養への入居には要介護3以上の認定が必要です。費用は月5〜15万円程度と有料老人ホームより安いですが、全国的に入居待ちが長く1〜5年以上かかるケースも多いです。要介護3になったら早めに複数施設に申し込みをしておくことが重要です。

Q. 親の老後の住まいを子どもが一緒に考える際のポイントは何ですか?

A. ①本人の意思・希望を最優先する、②認知症・要介護になった場合のシナリオを事前に描く、③費用の見通しを立てて資産状況を把握する、④兄弟姉妹間で役割分担を決める、⑤地域包括支援センター等の専門家に相談する、の5点が重要です。元気なうちに話し合っておくことが最大のポイントです。

✅ 老後の住まい準備アクションプラン:今すぐできる3ステップ

  1. 65歳時点の年金月額と生活費を試算し、住居費(家賃または管理費)に充てられる上限を把握する
  2. 60歳前後に持ち家があれば「住み続ける・売却・賃貸に出す」の3択を試算して比較する
  3. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や有料老人ホームの見学を元気なうちに2〜3ヶ所しておく

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⚠️ 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の施設・サービスへの入居・契約を勧めるものではありません。費用・制度内容は地域・施設・介護度によって大きく異なります。介護保険制度・補助金制度は改正される場合があります。重要な判断の際は地域包括支援センター・ケアマネジャー・社会福祉士等の専門家へのご相談をお勧めします。

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