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👶 育児・家計  |  2026年6月8日  |  ⏱ 約12分

📅 最終更新:2026年6月8日

ひとり親家庭が使える給付金・手当・税制優遇まとめ|2026年最新版

この記事のポイント:ひとり親向け支援制度の全体像/児童扶養手当の金額・条件/ひとり親控除の節税効果/医療費助成・住宅支援・就労支援まとめ

ひとり親家庭の現状と支援制度の概要

厚生労働省「ひとり親家庭の現状について」(2022年)によると、日本のひとり親世帯数は約90万世帯(母子世帯約75万世帯、父子世帯約15万世帯)に上ります。母子世帯の平均年間就労収入は約236万円(2021年)と、全世帯平均(約548万円)と比較して大きな差があります。

こうした状況を踏まえ、国・都道府県・市区町村が多様なひとり親支援制度を設けています。しかし「知らなかった」「申請が複雑で諦めた」という声も多く、まずは使える制度を一覧で把握することが重要です。

ひとり親が使える主な支援制度(一覧)

制度名種別所管年間受給目安
児童扶養手当現金給付こども家庭庁・市区町村最大約54万6,000円/年(子1人全部支給)
ひとり親控除税制優遇国税庁節税額:年3.5万〜11.5万円(所得による)
児童手当現金給付こども家庭庁・市区町村1〜3万円/月(年齢・順番による)
就学援助現物・現金給付文部科学省・市区町村年10万〜20万円程度(自治体により異なる)
ひとり親家庭医療費助成医療費補助都道府県・市区町村自己負担軽減(月200〜500円程度)
母子父子寡婦福祉資金貸付低利貸付都道府県・市区町村事業開始資金等(無利子〜年1%)

児童扶養手当:金額・条件・申請方法

児童扶養手当は、離婚・死別・未婚などによって父または母と生計を同じくしていない児童(18歳未満、一定の障害がある場合は20歳未満)を養育するひとり親に支給される手当です。こども家庭庁が所管し、市区町村が窓口となります。

2026年度の支給額(月額)

区分子1人子2人め加算子3人め以降加算(1人あたり)
全部支給4万5,500円1万750円6,450円
一部支給4万5,490円〜1万740円1万740円〜5,380円6,440円〜3,230円

※2026年4月からの金額(物価スライド改定後の目安)。最新額はこども家庭庁公式サイトでご確認ください。

所得制限の目安(2026年度)

注意:認定請求の翌月から支給開始です(遡及支給なし)。資格発生後すみやかに市区町村の子育て支援課・福祉課に申請しましょう。

税制優遇:ひとり親控除・寡婦控除

2020年の税制改正により、従来の寡婦控除・寡夫控除が整理され、婚姻歴に関わらず「ひとり親控除」(控除額35万円)が新設されました。これにより、未婚のひとり親も同等の控除を受けられるようになりました(出典:国税庁「令和2年分 確定申告書の手引き」)。

ひとり親控除・寡婦控除の比較

控除の種類適用条件控除額節税効果(税率20%の場合)
ひとり親控除①生計を一にする子あり ②合計所得500万円以下 ③住民票に事実婚の記載なし35万円所得税7万円+住民税3.5万円=年間10.5万円
寡婦控除①夫(妻)が死亡・離婚 ②扶養親族なし(子以外) ③合計所得500万円以下27万円所得税5.4万円+住民税2.7万円=年間8.1万円

年末調整・確定申告での申告方法

会社員の場合は年末調整の際に「扶養控除等(異動)申告書」の「ひとり親控除」欄にチェックを入れます。自営業者・フリーランスは確定申告書第一表の「ひとり親・寡婦(寡夫)控除」欄に記載します。

医療費助成・教育費支援制度

ひとり親家庭医療費助成制度(マル親)

都道府県・市区町村が実施する制度で、18歳未満の子どもと監護するひとり親の医療費の自己負担を軽減または無料にする制度です。自治体により詳細が異なり、所得制限・対象範囲・自己負担額が変わります。申請は市区町村の子育て支援課・福祉課で行います。

就学援助制度(小中学生)

経済的に困難な家庭の子どもが小・中学校で学ぶための費用を市区町村が援助する制度です(文部科学省「就学援助」)。給食費・学用品費・修学旅行費・PTA会費などが支援されます。認定世帯は生活保護世帯と準要保護世帯(市区町村が基準を定める)が対象です。

就学援助の主な支援内容小学校(目安)中学校(目安)
学用品費(1〜2年生)年11,630円年22,730円
給食費実費相当実費相当
修学旅行費実費相当(上限あり)実費相当(上限あり)
クラブ活動費年2,870円年42,430円

※単価は文部科学省の準要保護者に係る国庫補助単価(2024年度)を参考。自治体によって異なります。

高等学校就学支援金・高校授業料無償化

高校生は「高等学校等就学支援金制度」(文部科学省)により、所得に応じて授業料が支援されます。年収590万円未満世帯(目安)は上限年11万8,800円の支援金が支給され、実質無償となります。低所得世帯(年収270万円未満)は上限が年39万6,000円まで拡充されています(2020年〜)。

住宅・生活支援制度

公営住宅の優先入居・低家賃

都道府県・市区町村の公営住宅では、ひとり親家庭を含む子育て世帯を優先入居の対象にしているケースが多くあります。収入に応じた家賃設定のため、民間賃貸より家賃が低い場合が多いです。申し込みは各地域の公営住宅担当窓口または住宅供給公社に問い合わせください。

UR賃貸住宅の「子育て割」

UR都市機構が提供する「子育て割」は、18歳未満の子どもが同居する世帯が対象で、最長6年間、家賃を20%割引します(物件・部屋によって異なります)。礼金・仲介手数料・更新料がかからないのも特徴です。

母子父子寡婦福祉資金貸付金

都道府県・市区町村が実施する低利(一部無利子)の貸付制度です。事業開始・転宅・就学・医療費など幅広い目的に活用できます。連帯保証人なしの場合は年1.0%の利率が適用されます(保証人あり:無利子)。申請は市区町村または都道府県の窓口へ。

就労・資格取得支援

自立支援教育訓練給付金

ひとり親が雇用保険の教育訓練給付の指定講座を受講した場合、受講費用の60%(上限20万円)が給付されます(厚生労働省・都道府県・市区町村が実施)。対象講座はハローワークで確認できます。

高等職業訓練促進給付金

看護師・保育士・介護福祉士・歯科衛生士などの資格取得のために2年以上養成機関で修業する場合、修業期間中(最長4年)に毎月給付金が支給されます。支給額:住民税課税世帯:月7万500円、住民税非課税世帯:月10万円(2024年〜拡充)。

ひとり親家庭向けハローワークの就労支援

「マザーズハローワーク」「マザーズコーナー」では、子育て中のひとり親を対象に、担当制による就職相談・スキルアップセミナー・保育所情報の提供などを行っています(厚生労働省・全国設置)。

支援制度チェックリスト

以下のチェックリストで申請・確認すべき制度を把握しましょう。

⚠️ 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、個別の法律・税務アドバイスではありません。制度の詳細・金額・条件は変更される場合があります。最新情報はこども家庭庁・厚生労働省・国税庁・市区町村窓口でご確認ください。

よくある質問

Q. 児童扶養手当の支給額は2026年現在いくらですか?

A. 2026年度は全部支給の場合、子1人:月約4万5,500円、子2人め加算:月約1万750円が目安です。物価スライドで毎年改定されますので、最新額はこども家庭庁の公式サイトでご確認ください。

Q. ひとり親控除(寡婦控除)とはどんな制度ですか?

A. 2020年の税制改正で設けられた所得控除(35万円)です。未婚のひとり親にも適用され、年収400万円(所得税率10%)の場合、年間約7万円の節税効果があります。

Q. ひとり親家庭の医療費助成制度はどこに申請しますか?

A. お住まいの市区町村の子育て支援課・福祉課に申請します。自己負担額や所得制限は自治体により異なります。

Q. ひとり親向けの住宅支援制度はありますか?

A. UR賃貸住宅の「子育て割」(家賃20%割引・最長6年)、公営住宅の優先入居・低家賃制度などがあります。詳細はUR都市機構・市区町村住宅窓口へご相談ください。

Q. 養育費の不払いに対する公的支援はありますか?

A. 一部自治体で養育費立替払い制度が試行されています。また、法テラス(弁護士費用立替)の活用や、離婚時に公正証書で養育費の取り決めを残すことが大切です。

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