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📅 この記事の特徴:年金の繰上・繰下受給の損益分岐点

老齢年金を60〜75歳のいつから受け取るのが有利かは、損益分岐点を計算して判断することが重要です。繰下げ受給・繰上げ受給それぞれのメリットと、健康状態・収入に応じた最適な開始年齢を解説します。な開始年齢を解説します。自分のケースに合わせた損益分岐点の計算方法もあわせて確認しましょう。

受給パターン変化率損益分岐点
繰上受給(60歳)0.4%/月減額・最大24%減
標準(65歳)基準額
繰下受給(70歳)0.7%/月増額・最大42%増82歳

※ 関連記事:ねんきん定期便の見方と年金見込み額の計算

📅 最終更新:2026年6月8日
📈 カテゴリ:マネー・資産運用 の記事一覧を見る →

年金繰り上げ・繰り下げ受給の損益分岐点:何歳が得?

最終更新:
FINANCE
年金繰上・繰下損益分岐点
繰上0.4%減/月
繰上げ影響
繰下0.7%増/月
繰下げ効果
⏱ 約17分で読めます · 8,296字
公式情報に基づいて作成(金融庁国税庁厚生労働省等の公開情報を参照)

老齢年金は原則65歳から受け取れますが、60歳〜75歳の間で受給開始時期を選べます。早く受け取れば月額は減り、遅く受け取れば月額が増えます。自分にとって最も有利な受給開始年齢はいつか、損益分岐点と判断基準を詳しく解説します。

📌 この記事でわかること

  • 年金の繰り上げ受給(最大24%減)と繰り下げ受給(最大84%増)の違い
  • 65歳基準での損益分岐点(繰上げ約6〜8年、繰下げ約11〜12年)の計算
  • 健康状態・家計・配偶者の年金を考慮した最適な受給開始年齢の決め方
  • 繰下げ受給中の生活費を賄う資産活用(NISA・退職金)のシミュレーション

📊 ケーススタディ:60歳・元会社員・年金見込み額月15万円のSさん

65歳受給開始(月15万円)と70歳繰り下げ(月21.3万円)を比較。損益分岐点は約81歳6ヶ月。健康状態に不安を感じていたSさんは、65歳から受給しつつiDeCoの資産を取り崩す計画を立てました。一方、専業主婦の妻(62歳)は健康で長生きの家系のため70歳まで繰り下げを選択。世帯として最適解を導き出しました。

執筆・編集:AppADayCreator編集部 | AI/ITコンサル・マネー情報専門
✅ この記事のポイント
  1. 繰り上げ受給は1か月早めるごとに0.4%減額・60歳開始で24%減(1962年4月2日以降生まれ)
  2. 繰り下げ受給は1か月遅らせるごとに0.7%増額・75歳まで遅らせると84%増になる
  3. 70歳繰り下げの損益分岐点はおよそ81歳前後(試算)で健康寿命との比較が判断のカギ

年金受給の仕組み:繰り上げ・繰り下げとは

📊 具体的な数値例
iDeCo受取時の税制優遇シミュレーション(国税庁データ):勤続年数30年の場合の退職所得控除は1,500万円(800万円+70万円×(30年-20年))。iDeCo一時金受取で700万円の場合、退職金と合算して控除内であれば税負担ゼロのケースも。年金受取の場合は「公的年金等控除」(65歳以上・年金収入330万円以下なら110万円控除)が適用(国税庁)。
※上記はあくまで概算例です。実際の税額は退職金・勤続年数・個人の状況により大きく異なります。

老齢基礎年金・老齢厚生年金の標準受給開始年齢は65歳です。しかし2022年4月の改正により、受給開始を60歳〜75歳の間で選択できるようになりました。

受給方式開始可能年齢増減率(月あたり)増減の特徴
繰り上げ受給60〜64歳−0.4%/月1ヶ月早めるごとに0.4%減額(恒久)
標準受給65歳±0%基準額
繰り下げ受給66〜75歳+0.7%/月1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額(恒久)

※繰り上げ受給は2022年4月以降に60歳になる方(1962年4月2日以降生まれ)から0.4%/月の減額率が適用(改正前は0.5%/月)。

繰り上げ受給の計算と損益分岐点

65歳受給の月額を15万円として計算した場合の繰り上げ受給額と損益分岐点を見てみましょう。

受給開始年齢減額率月額(15万円基準)損益分岐点
60歳−24%114,000円80歳0ヶ月
61歳−19.2%121,200円80歳0ヶ月
62歳−14.4%128,400円80歳0ヶ月
63歳−9.6%135,600円80歳0ヶ月
64歳−4.8%142,800円80歳0ヶ月
65歳±0%150,000円基準

繰り上げ受給は「早く・少なく」もらう選択です。受け取り開始から損益分岐点(約80歳)まで長生きすると、65歳から受給していた方が累計受給額は多くなります。

繰り上げが有利なケース:健康状態に不安がある・60〜65歳に一定の生活費が必要・65歳以降も継続して働く予定がない(在職老齢年金の影響を受けない)場合。

繰り下げ受給の計算と損益分岐点

📈 試算例
退職所得控除額(勤続30年の場合):1,500万円(国税庁)。退職一時金2,000万円の場合、課税対象の退職所得:(2,000万円 − 1,500万円)÷ 2 = 250万円。税率10%の場合、所得税は約25万円の試算。同額を年金形式で受け取る場合に比べ節税効果が大きいケースが多いです。

※本試算はあくまで概算です。実際の税額は収入・控除状況により異なります。
※本試算はあくまで概算です。実際の結果は市場環境・個人の状況により異なります。
💡 公的機関の説明
退職所得控除の金額は、勤続年数20年以下の場合は40万円×勤続年数(最低80万円)、20年超の場合は800万円+70万円×(勤続年数-20年)で計算します。
— 出典:国税庁「退職金と税」

65歳受給の月額を15万円として計算した場合の繰り下げ受給額と損益分岐点を見てみましょう。

受給開始年齢増額率月額(15万円基準)損益分岐点(65歳受給との比較)
66歳+8.4%162,600円約77歳8ヶ月
67歳+16.8%175,200円約78歳11ヶ月
68歳+25.2%187,800円約80歳2ヶ月
69歳+33.6%200,400円約81歳5ヶ月
70歳+42%213,000円約81歳6ヶ月
75歳+84%276,000円約86歳

繰り下げが有利なケース:健康で長寿が見込まれる・65歳以降も働いて生活費を確保できる・相続対策として年金収入を増やしたい・配偶者に年金収入がなく遺族年金を増やしたい場合。

損益分岐点一覧表

65歳受給(月15万円)を基準に、各受給開始年齢における累計受給額の損益分岐点をまとめます。

受給開始年齢月額(15万円基準)損益分岐点90歳時の累計差額
60歳(繰り上げ)114,000円80歳0ヶ月65歳比 −648万円
65歳(標準)150,000円基準
70歳(繰り下げ)213,000円81歳6ヶ月65歳比 +648万円
75歳(繰り下げ)276,000円86歳65歳比 +864万円

90歳まで生きた場合、70歳まで繰り下げると65歳から受給した場合より約648万円多く受け取れます。一方、60歳から繰り上げると約648万円少なくなります。

税金・社会保険料の影響

繰り下げにより年金額が増えると、手取りベースでの受取額は額面ほど増えない場合があります。

税金の影響

社会保険料の影響

在職老齢年金の仕組み

65歳以降も厚生年金に加入しながら働く場合、「高在老(在職老齢年金)」の制度により年金の一部が支給停止になる場合があります。

項目2022年改正前2022年改正後
支給停止基準額(月収+年金/12)28万円50万円
支給停止の割合超過額の2分の1超過額の2分の1(変更なし)

月収30万円で年金が月10万円の場合、合計40万円で基準額50万円以下のため全額受給できます。基準額の引き上げにより、多くのシニアが在職中でも年金を受け取りやすくなりました。

繰り上げ・繰り下げの判断基準チェックリスト

以下のチェックリストで自分に合った受給方法を判断しましょう。

繰り上げ受給を検討すべき場合

繰り下げ受給を検討すべき場合

配偶者がいる場合の考え方

配偶者がいる場合、個人だけでなく世帯として最適な受給戦略を考える必要があります。

受給開始年齢別の損益分岐点
受給開始 月額(65歳比) 65歳比 損益分岐点年齢
60歳(最大繰上げ)約114,000円(-24%)-24%81歳(65歳受給との比較)
62歳約128,700円(-14.4%)-14.4%約80歳
65歳(標準)約150,000円基準
67歳約175,200円(+16.8%)+16.8%約79歳(65歳受給との比較)
70歳(旧最大繰下げ)約213,000円(+42%)+42%約81歳
75歳(最大繰下げ)約276,000円(+84%)+84%約86歳

よくある質問

Q. 年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給はどちらが得ですか?

A. 一概にどちらが得とは言えませんが、長生きするほど繰り下げ受給が有利です。65歳受給を基準にした場合、繰り下げ受給(70歳開始)の損益分岐点は約81歳6ヶ月です。日本人の平均寿命(男性81歳・女性87歳)を考えると、女性や健康な方は繰り下げが有利なケースが多いです。

Q. 繰り上げ受給のデメリットは何ですか?

A. 主なデメリットは①年金額が恒久的に減額される、②障害年金を受け取れなくなる、③寡婦年金を受け取れなくなる、④健康保険の加入期間が長くなる、などがあります。

Q. 繰り下げ受給中に亡くなった場合はどうなりますか?

A. 繰り下げの請求をする前に亡くなった場合、5年以内であれば未受給分の年金を遺族が一時金として受け取れます(時効特例)。ただし長期間繰り下げた場合は受け取れない分も生じる場合があります。

Q. 在職老齢年金とは何ですか?

A. 厚生年金に加入しながら年金を受け取る仕組みです。月収と年金額の合計が50万円(2022年改正後)を超えると年金の一部が支給停止になります。

Q. 年金の繰り下げ受給は税金面でどうなりますか?

A. 繰り下げにより年金額が増えると、所得税・住民税の課税対象額が増え、社会保険料も増加する場合があります。手取りベースでの比較が重要です。

✅ 年金受給開始年齢を決める行動計画:今すぐできる3ステップ

  1. 「ねんきんネット」または「ねんきん定期便」で自分の予想受給額(65歳時点)を確認する
  2. 繰り下げ受給の損益分岐点(65歳比較で約11〜12年)を計算し、健康状態・資産状況と照らし合わせる
  3. 繰り上げ・繰り下げの選択を配偶者の年金・退職金・資産残高も含めて総合的に判断する

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⚠️ 免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定のアドバイスではありません。年金制度・税制は改正される場合があります。重要な判断の際は日本年金機構・ねんきんネットで最新情報を確認し、必要に応じてFP等の専門家へご相談ください。

🤝 専門家への無料相談窓口

記事の内容は一般的な情報提供であり、個別アドバイスではありません。具体的な判断が必要な場合は以下の無料相談窓口をご活用ください。

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iDeCo・企業年金の受取り方:一時金vs年金の選択

老後に積み上げた年金資産(iDeCo企業型DC・確定給付年金)を受け取る際は、「一括受取(一時金)」か「分割受取(年金)」を選択できます。税金の取り扱いが異なるため、自分の状況に合わせた選択が重要です。

一時金受取のメリット

  • 退職所得控除が適用される(大幅な節税)
  • まとめて受け取れるため資産運用に活用可能
  • 運用リスクを回避できる
  • 手元に大きな資金ができる

年金受取のメリット

  • 定期的な収入として生活費を安定させる
  • 公的年金等控除が適用される
  • 長生きリスクに対応しやすい
  • 計画的な取り崩しが自動化される

結論iDeCo退職所得控除(加入年数×40万円)を活用できる一時金受取が有利なケースが多い。ただし退職金と時期が重なると控除が重複するため、退職から5年後にiDeCoを受け取る「5年ルール」を活用することも重要。税理士への相談も検討を。

公的年金の受取り戦略:繰上げ・繰下げの損益分岐点

  • 65歳受給(標準):基準。他の選択肢との比較の基準点になる
  • 60歳繰上げ受給(最大−24%):生涯受給総額では60代後半から70代前半が長生きするほど損になる。損益分岐点は79歳頃
  • 70歳繰下げ受給(+42%):80歳以上の長生きが見込まれる場合に有利。損益分岐点は81歳頃。65歳〜70歳の5年間は他の収入源(iDeCo一時金・NISA取崩し・就労)でカバーする
  • 夫婦の最適戦略:年金が多い方(通常は夫)を繰り下げ・少ない方(通常は妻)を標準受給または繰下げで最適化。夫が先に亡くなっても妻の生活が安定するよう設計する

資産の取り崩し順序:老後の資産管理基本戦略

  • ①公的年金(65歳〜)を基本の生活費に充てる:年金収入で生活費の70〜80%をまかなえるよう退職前に家計を設計する
  • ②生活費不足分はiDeCo受取・退職金で補う退職所得控除を活用した一時金受取を優先。5年ルールを使って税負担を最小化する
  • ③NISAは最後に取り崩す:非課税効果が最大限に続く。急な出費(医療費・修繕費)のバッファーとして残しておく
  • ④現金・預金は生活費3〜6ヶ月分を常に保持:老後も緊急予備費は必要。急な出費でNISAを売却しなくて済む体制を維持する

老後の資産管理は「蓄積フェーズ」から「取崩しフェーズ」への移行です。計画的な取り崩し順序で税負担を最小化し、老後の収入を最大化しましょう。

退職所得控除を最大限に活用するための計算式

退職所得控除は、退職金やiDeCo一時金受取に適用される大きな控除です。長く積み立てるほど控除額が大きくなります。

加入・勤続年数 退職所得控除 計算式
20年以下 年数×40万円 例:15年→600万円控除
20年 800万円+(年数−20年)×70万円 例:30年→800万+700万=1,500万円控除

iDeCo30年間積立て一時金で受け取る場合、1,500万円まで非課税になります。iDeCoの受取と退職金が同年の場合は控除枠が共有されるため、「退職から5年後にiDeCoを受け取る」戦略で控除を二重に活用できます。

年金受取の税金:公的年金等控除の計算

  • 公的年金等控除とは:国民年金・厚生年金・iDeCo年金受取・企業年金などの「年金形式の収入」に適用される控除。65歳以上は最低110万円の控除あり
  • 年金収入と他の所得の合計で税率が決まる:年金収入に加えてパート収入・副業収入があると課税所得が増える。働きすぎると年金への税負担が上がる「年金+働く」バランスに注意
  • 住民税の非課税限度額を意識する:65歳以上で年金収入のみなら155万円(東京都など)まで住民税が非課税。この範囲内で生活費を設計すれば住民税・国民健康保険料が大幅に下がる

まとめ:老後の年金・資産受取を最適化しよう

  • iDeCo退職所得控除を使う一時金受取が基本(退職金受取から5年後に受け取るとさらに有利)
  • 公的年金は健康状態・他の収入源を考慮して繰上げ・繰下げを選択する
  • 資産取崩し順序:公的年金→iDeCo受取→退職金→NISA取崩しの順で税負担を最小化
  • 年金収入+働く場合は住民税非課税限度額を意識して収入を調整する

老後の資産受取は「金額の大きさ」より「税引き後の手取り」を最大化することが重要です。今から計画を立てて、豊かな老後の資産活用を実現しましょう。

よくある質問:年金・老後資産の受取Q&A

  • Q. iDeCoは何歳から受け取れますか?:原則60歳から受け取り可能(ただし通算加入期間が10年以上必要)。10年未満の場合は加入期間に応じて62〜65歳から受け取れます
  • Q. 年金を受け取りながら働いても大丈夫ですか?:65歳以降は「在職老齢年金」の対象となり、年金+給与の合計が月50万円を超えると年金が一部停止されます。ただし2022年の法改正で停止される金額が以前より少なくなりました
  • Q. 年金はいつから申請する必要がありますか?:受け取り開始の2〜3ヶ月前に年金事務所または街角の年金相談センターへ「裁定請求書」を提出します。繰下げ受給の場合も、いつ受け取り開始するかを申請します
  • Q. 遺族が年金を受け取れる場合はありますか?:厚生年金加入者が死亡した場合、配偶者・子どもが遺族厚生年金を受け取れます。国民年金加入者の場合は遺族基礎年金(子どもがいる場合のみ)。iDeCoは遺族一時金として支払われます

まとめ:老後の年金・資産受取を最適化する3つのアクション

  • 今年すること:ねんきんネットで年金受給見込みを確認し、繰上げ・繰下げのシミュレーションを実施する
  • 退職5年前にすることiDeCoの受取方法(一時金vs年金)を税金計算したうえで選択。退職金との受取時期の調整計画を立てる
  • 退職時にすること:「公的年金→iDeCo受取→退職金→NISA取崩し」の順序で資産取崩し計画を作成。住民税非課税限度額を意識した収入設計をする

老後の資産管理を「蓄積フェーズから取崩しフェーズへ」スムーズに移行させることが、豊かな老後の鍵です。今から計画を立てて、税引き後手取りを最大化しましょう。

老後の年金・資産受取を最適化することで、同じ資産でも税引き後の手取りを大きく増やせます。今から計画を立て、豊かな老後生活を実現しましょう。退職所得控除・公的年金等控除・在職老齢年金の仕組みを理解して、賢く受け取る戦略を立てることが老後の最大の節税です。

老後の年金・資産の受取を最適化して、豊かな老後生活を実現しましょう。今から計画を立てることが最善の準備です。退職前に専門家(税理士・FP)に相談することで、数十万〜数百万円の節税につながることがあります。

豊かな老後を実現しましょう。

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📋 参考・出典情報

年金・社会保険に関する公式情報(日本年金機構)

▶ 日本年金機構 →
退職所得控除額の計算(国税庁)
勤続年数退職所得控除
10年400万円
20年800万円
25年1,150万円
30年1,500万円
35年1,850万円
出典:国税庁「退職金と税」
✍️ 編集後記
年金の受け取り方(一時金・年金・組み合わせ)は、税負担と生涯収支に大きく影響します。退職所得控除を活用できる一時金受け取りは節税メリットが大きい一方、長生きリスクには年金形式が有利です(国税庁)。iDeCo企業型DC出口戦略は、受け取り開始年齢や他の退職金との合算を考慮して選択することが重要だと編集部では考えています。
Q. 繰り上げ受給を選んだ場合に取り消しはできますか?
A. 繰り上げ受給の請求後は取消しができません。受給開始後に障害基礎年金の受給権が発生しても支給されないなどのデメリットがあります。慎重に判断することが重要です(厚生労働省)。
Q. 繰り下げ受給は配偶者の年金にも影響しますか?
A. 配偶者の加給年金額は本人が繰り下げ待機中の間は支給が停止されます。配偶者がいる場合は加給年金の停止期間も考慮して繰り下げの損得を計算しましょう(厚生労働省)。
Q. 損失が出た場合(早期死亡)の対策はありますか?
A. 繰り下げ後に損益分岐点に達する前に死亡した場合は、繰り下げした分が「損」になります。健康状態・家族歴を考慮し、不確実性が高い場合は65歳時点での受給開始を検討しましょう。

年金受給の最適化戦略:繰り上げ・繰り下げの損益分岐点計算

公的年金の受給タイミングは老後の生活設計に大きく影響します。繰り上げ・繰り下げそれぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った判断をしましょう(厚生労働省)。

繰り上げ受給:何歳から受け取ると得か

60〜64歳から受け取る「繰り上げ受給」は1か月早めるごとに0.4%減額(1962年4月2日以降生まれ)されます。60歳受給開始では本来の受給額から24%減となります。健康不安・収入確保が急務な方が検討する選択肢です。ただし一度繰り上げると取消不可であり、障害基礎年金が受け取れなくなる点に注意が必要です。

繰り下げ受給:最大84%増のシミュレーション

65〜75歳まで受給を遅らせる「繰り下げ受給」は1か月につき0.7%増額されます(厚生労働省)。

  • 66歳開始:+8.4%増
  • 68歳開始:+25.2%増
  • 70歳開始:+42.0%増
  • 75歳開始:+84.0%増(上限)

損益分岐点年齢の計算方法

70歳まで繰り下げると、65歳受給と比較した損益分岐点はおよそ81歳前後になります(試算)。健康寿命が80歳超を見込める場合は繰り下げが有利です。

iDeCo・企業年金との組み合わせ

公的年金の受け取りを繰り下げる間、iDeCo・企業型DC・個人年金保険を先に取り崩す方法があります。60〜65歳の間はiDeCoを受給し、65歳から公的年金受給を開始するパターンが節税面でも有利です。

Q. 繰り上げ受給後に後悔しないためには?
A. 繰り上げ受給は一度申請すると取消ができません。申請前に「何歳まで生きれば繰り下げが有利か」を試算し、健康状態・家族状況を踏まえて慎重に判断しましょう(厚生労働省)。
Q. ねんきん定期便の見方を教えてください。
A. ねんきん定期便には現在の加入実績に応じた年金見込み額が記載されています。50歳以上は「現在の加入が継続した場合」の見込み額が確認できます。日本年金機構のねんきんネットでより詳細な試算が可能です(厚生労働省)。
Q. 障害者になった場合の年金への影響は?
A. 繰り上げ受給後に障害状態になっても障害基礎年金を受給できなくなります(繰り上げのデメリット)。繰り下げ待機中は障害基礎年金の受給権があり、障害が発生した場合に受給できます(厚生労働省)。

読者からよくある質問

Q. iDeCoの受取方法は何種類ありますか?
A. 「一時金(一括)受取」「年金(分割)受取」「一時金+年金の併用」の3種類があります。税制の有利不利は個人の状況により異なります(国税庁)。
Q. 退職所得控除はいくらですか?
A. 勤続20年以下は40万円×勤続年数(最低80万円)、20年超は800万円+70万円×(勤続年数-20年)です(国税庁)。
Q. iDeCoの受取開始はいつからですか?
A. 原則60歳から受取可能です。加入期間が10年未満の場合は受取可能年齢が繰り下がります(最大65歳から)(厚生労働省)。
免責事項:本記事の情報は執筆・更新時点のものです。税制・制度の改正により内容が変わる場合があります。個別の判断が必要な場合は、税理士・社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。
A
AppaDayCreator編集部
生活費・節税・資産運用・社会保険をテーマに、国税庁・厚生労働省・金融庁などの公式情報をもとに記事を執筆。実用的な家計改善情報を発信しています。
最終更新:2026年6月10日

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